【2025年最新】宝くじの期待値はいくら?期待値ランキングと計算方法・還元率

庶民の夢である「宝くじ」。年末ジャンボ宝くじは1等前後賞当せんで10億円が当たるということもあり、毎年多くの方が夢を載せて買っていますよね。

では、そもそも宝くじにはどれくらいの期待値があるのでしょうか?毎年宝くじを買っている場合、末等しか当たらない年もあれば1万円が当たる年があったり、実際に高額当せんを果たしたという方もいるかもしれません。このページでは、これらの宝くじは平均してどれくらいの金額が当たるのかについて詳しく解説します。

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宝くじの期待値とは?

宝くじの期待値とは?

まず、そもそも宝くじにおける「期待値」とは何を指すのか、について簡単に解説します。

宝くじの期待値とは、ここでは「宝くじを1枚購入したとき、その1枚で平均して何円配当がもらえるのか」を表します。

例えば宝くじを10枚購入して1万円当たったとしたら、その人の(仮の)期待値は1万円÷10=1,000円です。

これを発売されている宝くじの全ての枚数まで広げて、平均でどれくらいのお金が手に入るのか、について計算します。

期待値の基本計算

それでは一般的な『期待値』とはどのようなものを指すのか、サイコロを用いたゲームで説明します。

サイコロを振るために100円支払い、1が出たら300円もらえるゲームの期待値を計算しましょう。

1.ゲームの設定

  • サイコロを振るための費用 = 100円
  • 1が出たときに得られるリターン = 300円
  • 1が出る確率 = 1/6
  • 1以外の目が出る確率 = 5/6(この場合はリターンなし)

2.期待値の計算

期待値は、各結果のリターンとその確率を掛け合わせた値を合計することで求められます。

期待値=(300円×1/6)+(0円×5/6)−100円

  • 1が出たときのリターンは 300円 × 1/6 = 50円
  • 1以外の目が出たときはリターンなしですが、最初に支払った 100円 が引かれます。

よって、期待値は次の通りです。

期待値=50円+0円−100円=−50円

期待値とはこのようにゲームを繰り返してプレイしていくと得られる平均を表します。このゲームの期待値は -50円 です。

3.還元率

還元率は、期待値を購入金額で割って、それを100倍することで求めます。

還元率=(-50÷100)×100=−50%

4.結果

つまり、このゲームでは長期的に見ると、1回のプレイで平均して50円の損、-50%の損失をすることになります。リターンが300円ならやらないほうがいいですね。

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宝くじの期待値計算

では実際に宝くじの期待値を計算してみます。

「ドリームジャンボ宝くじ」(第1056回全国):2025年5月8日~6月6日

発売総額360億円・12ユニットの場合 ※1ユニット1,000万枚

1枚の価格:300円

総販売枚数:1億2,000万枚(120,000,000枚)

各等級の当選金額と当選本数:
1等賞金:300,000,000円 × 12本
1等前後賞:100,000,000円 × 24本
1等組違い賞:100,000円 × 1,188本
2等賞金:10,000,000円 × 48本
3等賞金:1,000,000円 × 2,400本
4等賞金:50,000円 × 12,000本
5等賞金:10,000円 × 120,000本
6等賞金:3,000円 × 1,200,000本
7等賞金:300円 × 12,000,000本

1. 各等級の当選確率:
各等級の当選確率を整理します。
1等当選確率 = 1/10,000,0001​
1等前後賞当選確率 = 1/5,000,000​
1等組違い賞当選確率 = 1/101,010
2等当選確率 = 1/2,500,000​
3等当選確率 = 1/50,000​
4等当選確率 = 1/10,000​
5等当選確率 = 1/1,000​
6等当選確率 = 1/100​
7等当選確率 = 1/10

2. 各等級の期待値:
期待値は、当選金額 × 当選確率 で計算します。
1等賞金の期待値 = 300,000,000円 × 1/10,000,000​ = 30円
1等前後賞の期待値 = 100,000,000円 × 1/5,000,000​ = 20円
1等組違い賞の期待値 = 100,000円 × 1/101,010​ ≈ 0.99円
2等賞金の期待値 = 10,000,000円 × 1/2,500,000​ = 4円
3等賞金の期待値 = 1,000,000円 × 1/50,000​ = 20円
4等賞金の期待値 = 50,000円 × 1/10,000​ = 5円
5等賞金の期待値 = 10,000円 × 1/1,000​ = 10円
6等賞金の期待値 = 3,000円 × 1/100​ = 30円
7等賞金の期待値 = 300円 × 1/10 = 30円

3. 期待値の合計:
これらの期待値を合計します。
期待値合計= 30 + 20 + 0.99 + 4 + 20 + 5 + 10 + 30 + 30=149.99円
期待値合計は149.99円

4. 1枚の宝くじの期待値:
1枚の期待値 = 149.99円
これは、1枚の宝くじを購入した場合の理論的なリターンです。

結論:
1枚の宝くじの期待値は 149.99円 です。
宝くじの価格が 300円 なので、期待値が 149.99円 であり、購入した場合の理論的なリターンは149.99円、還元率は49.99%です。

宝くじの期待値と還元率の違い

一見宝くじの期待値と還元率の関係は、計算上では期待値を売値で割るだけで還元率が求められるわけなので、同じようなものに見えるかもしれません。

ですが、期待値でわかることと還元率で分かることは大きく違います。期待値で分かることは、理論値における平均の配当です。それに対し、還元率で分かることは、その賭け事に対する効率の割合です。

なので、期待値が高ければ高いほど効率が良い…というわけではありません。特に宝くじの期待値は分散が大きすぎる(どれだけ宝くじの枚数を増やしても、1等の確率が現実的になることはほとんどない)ので、「還元率が5割もいかない宝くじは買ったら損だ!」という考え方は一見正しいようで的を射た意見ではありません。

分散が大きい宝くじを効率(還元率)で測るという行為自体、あまり意味がないものだと考えた方が良いでしょう。

宝くじの還元率は法律によって定められている

パチンコやその他のギャンブルに比べて還元率が半分ほどしかないのはおわかりいただけたと思いますが、実はこれは法で定められた決まりに基づくものです。

宝くじの正式名称は「当せん金付証票」といって、「当せん金付証票法」という法律によって、その還元率は50%未満であるべきと規定されています。

つまり、1枚300円の購入に対して、平均して150円未満しか最終的に還元されないように設計されているのです。

(当せん金付証票の当せん金品の限度)
第五条 当せん金付証票の当せん金品の金額又は価格の総額は、その発売総額の五割に相当する額(加算型当せん金付証票にあつては、その額に加算金(第二条第二項の加算金をいう。以下同じ。)の額を加えた額)をこえてはならない。
引用元:当せん金付証票法(昭和二十三年法律第百四十四号)

【2025年最新】宝くじ期待値ランキング(全国)

直近の全国くじの期待値と還元率をランキングにしました。宝くじに対して期待値で測ることは、分母が大きすぎて個人で購入するくじの結果とは開きがありますが、数値を見るとくじによっては当たりやすさに多少の違いがある事も見て窺えます。

順位 くじの名称 販売期間 1枚の価格 期待値 還元率
1 ドリームジャンボミニ(第1057回全国) 5/8~6/6 300円 150円 50%
2 ドリームジャンボ宝くじ(第1056回全国) 5/8~6/6 300円 149.99円 49.99%
3 宝くじ発売80周年記念くじ(第1051回全国) 4/9~5/6 200円 95.99円 47.99%
4 サマージャンボ宝くじ(第1064回全国) 7/11~8/11 300円 141.99円 47.33%
5 サマージャンボミニ(第1065回全国) 7/11~8/11 300円 140.00円 46.67%

1位 ドリームジャンボミニ(第1057回全国)

ドリームジャンボミニは、期待値150円、還元率50.0%と、法律で定められている上限ギリギリまで当せん本数を増やした宝くじです。

億万長者!となるとあまり現実味が少ないですが、1等3,000万円、前後賞1,000万円と聞くと現実的な金額にむしろ夢が膨らみますよね。家を買ったり、車を買ったり、世界一周したり、投資したり… 1等も本家ジャンボ宝くじより10倍あたりやすいので狙い目です。

2位 ドリームジャンボ宝くじ(第1056回全国)

ドリームジャンボ宝くじも、ほぼ上限ギリギリまで当せん本数を増やして還元率を上げた宝くじです。

期待値こそミニに及ばないものの、やはり1等3億円、前後賞1億円という金額は相当夢があると言えるでしょう。5億円当たったら…3億の豪邸を建てて、5000万円の高級車買って、1億現金で持って、1億投資して…あ、足りないですね

3位 宝くじ発売80周年記念くじ(第1051回全国)

宝くじ発売80周年記念くじは、200円くじながら期待値は約96円、還元率は48%とかなり高めの水準になっている宝くじです。

というのも、100円〜200円くじは300円のジャンボ宝くじに比べると還元率を低めに設定されることが多いのですが、この宝くじは還元率が48%なのでかなり効率の良いくじだと言えるでしょう。

宝くじの期待値を知りたい人が気にしている質問

以下に宝くじの期待値を知りたい人がよく気にしている質問を集めて解説していきます。うっかり高額当選を果たしてしまったときの心配も解決できるのでぜひご参考ください。

宝くじで億万長者になれる確率はどのくらい?

宝くじで億万長者になる確率は、ご想像の通り相当低いです。例えば年末ジャンボで1等が当たる確率は2,000万本のうち1本です。

これがどれくらいの確率かというと、400kgのお米を用意して、そのうち1粒が1等、というくらいの確率になります。「億万長者」という括りなら前後賞(1億5000万円)も当たりになりますが、せいぜい1粒が3粒になるくらいの確率です。

この確率をどう捉えるかは個人に委ねられますが、例えば10枚購入すれば選べる米粒が10倍になるわけなので、そこまで悲観する必要もないのかもしれません。

宝くじで10億円当たった場合、贈与税はいくら?

宝くじの当せん金自体に税金がかかることはありませんが、家族に当せん金を渡すという場合は贈与税がかかってきます。

例えば未成年の子に10億円を贈与する場合、まず基礎控除として110万円を差し引きます。残り9億9890万円を贈与すると、贈与税は「55%-控除額400万円」になるので、必要な贈与税は『9億9890万円×55%-400万円=5億4539万5000円』となります。

こうなると非常に損なのですが、実は宝くじには「共同購入」というシステムがあり、複数人で宝くじを購入した場合、そのお金を分配することができます。手数料や税金などはかかりません。

共同購入の証明は銀行に全員で行くだけでOKなので、お子さんにお金を残したい場合は共同購入がおすすめです。ちなみに宝くじは何歳からでも購入できるため、お子さんが成人していなくとも大丈夫です。

宝くじの期待値まとめ

宝くじは1枚300円の場合、期待値はマックスで150円と定められています。なので他のギャンブルと比べると効率が悪いように見えます。ただ、3,000円でどんなギャンブルをやったところで、絶対10億円には届きません。もちろん株や投資も一緒です。

そういった意味では、宝くじは夢を買うのに最適なギャンブルと言えるでしょう。外れた場合でも、自分のお金が社会福祉に使われるのならそこまで悪い使い道でも無いですよね。宝くじと上手く付き合って、億万長者の夢を買ってみてはいかがでしょうか?

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