三店方式って何?一見違法っぽい法の隙間を上手く抜けたシステムを解説

「三店方式」とは、パチンコ屋で交換した景品を現金化するための仕組みです。一見違法にも見えるようなこのシステムですが、実は合法! そのため客は合法的にギャンブルでお金を稼ぐことができます。

このページでは、
「三店方式ってどんな仕組み?」
「なんで三店方式が合法になるの? 他のギャンブルでも三店方式したら合法なの?」
「他にうまく法規制をうまく逃れている仕組みはある?」

といった疑問をお持ちの方のために、三店方式について詳しく解説します。

三店方式を分かりやすく説明

三店方式を分かりやすく説明

三店方式とは、パチンコホールで客が合法的に景品を現金化するための仕組みです。順をおって説明していきましょう。

  1. 客はパチンコ屋にお金(遊技料金)を支払い、パチンコ屋は玉やメダルを客に貸します。客はパチンコ・パチスロを遊び、終了後にパチンコ屋に玉やメダルを返します。
  2. パチンコ屋は、玉やメダルの遊技結果に応じて、特殊景品を客に渡します。
  3. 客は、この特殊景品を景品交換所に持っていくことで、現金化することができます。

この時、パチンコ屋と景品交換所は別の法人であり、たとえ交換所がパチンコ屋の敷地内にあっても完全に無関係です。また、景品交換所は特殊景品を「景品問屋」に持っていくことで買取を行ってもらい、景品問屋はその特殊景品をパチンコホールに納入します。もちろん景品問屋もパチンコ屋・景品交換所とは全くの無関係です。

この、パチンコ屋・景品交換所・景品問屋で特殊景品が循環する仕組みのことを「三店方式」と言います。

三店方式が許される理由

日本では公営ギャンブルを除き、賭博は違法と定められていますが、三店方式はなぜ合法とされているのでしょうか?

そもそもパチンコ店は、風俗営業法によって景品の交換をOKと定められています。ここがポイントで、他のギャンブルで三店方式を使っても違法になるのはそもそもパチンコ店以外は賭博行為が禁止だからです。

ただし、風俗営業法23条では次の行為を禁止しています。

・現金又は有価証券を賞品として提供すること
・客に提供した賞品を買い取ること
(後略)

そのため、現金や有価証券ではない特殊景品を賞品として提供し、自分たちとは全く関係のない古物商(景品交換所)に景品を買い取ってもらうことで、風俗営業法をクリアしているのです。

三店方式ができた起源

三店方式ができた起源

パチンコと聞くと暴力団との繋がりが…なんてイメージを持つ方もいるかもしれませんが、むしろ三店方式は暴力団からパチンコを守るための仕組みと言われています。

三店方式の起源について解説します。

パチンコ店と暴力団の関係を排除するために編み出された

戦後まもない時期に生まれ、庶民の娯楽として人気を博したパチンコですが、金品との交換は賭博罪により禁止されていたので、タバコや生活必需品と交換する方が多くいました。しかし、せっかくならお金に換えたい…という客が現れ、景品を交換した後その景品を現金に換える仲介人という仕事が生まれました。ここに目をつけたのがヤクザで、仲介人の仕事を奪いシノギにしていたのです。

これをみかねた大阪府警察とパチンコ店は、1960年に仲介人や暴力団に景品を買い取らせない為に『大阪府遊技業協同組合』を設立。換金が難しい特殊景品を客に提供することで、仲介人が立ち入るスキを無くしたのです。

これが三店方式の起源となり、やがて全国に広まりました。東京では平成3年(1991年)より三店方式が採用されています。

三店方式は本当に合法?

そもそもパチンコは、三店方式があるから合法と規定されているわけではありません。日本の賭博罪には但し書きがあり、「一時の娯楽に供する物を賭けるにとどまるとき」については、賭博を行っても違法とはならないのです。

そして風俗営業法には、パチンコ屋が客の遊技に関して景品を提供することは禁止していません。そのため、「風俗営業法では合法」「賭博罪も(もちろん問題がある台は警察が止めるものの)適用されない」ことから、合法という扱いになっているのです。

三店方式のように法規制を上手く逃れていること

三店方式のように法規制を上手く逃れていること

私たちの身近にも三店方式のように法規制を上手く逃れていることがあります、いくつか紹介します。

UFOキャッチャーに偶然入っていた鍵で隣のロッカーが開いて景品が…

ゲームセンターのUFOキャッチャーにおいては、1つの景品の単価が1,000円以下になるように警察から指導されています。しかし、中にはニンテンドースイッチなどの高額賞品が獲得できるクレーンゲームがありますよね。中に鍵が入っていて、隣にあるロッカーを開くと景品がもらえる…というタイプをご存知の方も多いでしょう。

これは、UFOキャッチャーの中に入っている鍵自体の価値は低く、隣に偶然あるロッカーに景品が入っていただけ…なんて仕組みがあるようです。

ただ、これは流石に詭弁で、警察に見つかるとちゃんと捕まります。ですが、基本的にこういったゲームが置いてあるのは風俗営業法の適用を受けないゲームコーナーであることが多いので、そもそも1,000円以下である必要はありません。

風営法のダンス規制に対抗したテクノうどん

「テクノうどん」というダンスパーティーが人気を集めています。以前、風営法ではダンスホールの営業が規制されていました。そのため、ダンスホールの床の下にうどんの生地を仕込み、「ダンスを踊っているんじゃない、うどんを踏んでいるんだ」という言い分で規制に対抗しました。

それが功を奏したのか、2015年以降飲食を伴わないダンスホールでは24時間営業が許可されるようになりました。現在もテクノうどんイベントは人気を集めており、朝から腰を振ってコシを強くするダンスで盛り上がっています。

飲食店で瓶ビールが栓を開けて出される理由

居酒屋などで瓶ビールを頼むと、店員さんがビールの栓を開けて提供してくれることが多いですよね。これは店員さんの親切…というわけではなく、明確な理由があります。

未開栓のお酒を提供する行為は「お酒の小売販売」に当たるので、酒類販売業免許が必要になります。ですが、開栓済みのお酒を提供する場合「お酒の飲食提供」にあたり、飲食店営業許可があればOKなんです。

居酒屋で販売免許を取るお店というのはほとんど存在しないので、栓を開けてお客さんに出すことで合法的にお酒を提供しています。

三店方式に似たシステムで失敗した例

三店方式に似たシステムで失敗した例

最後に、三店方式に似たシステムを採用しようとしたものの失敗、もしくは廃止された例について解説します。あくまでパチンコの三店方式が賭博として合法になっているだけで、三店方式自体に合法性・違法性を決めるものではないことに注意が必要です。

有名vtuberの配信で起きた炎上事件

有名VTuberプロダクション・ホロライブのメンバーである白上フブキ氏は、視聴者が贈れる投げ銭機能「スーパーチャット(スパチャ)」を収益として受け取っています。

白上フブキ氏は2022年、フロム・ソフトウェアの高難度ゲーム『SEKIRO』を実況プレイ。フロムソフトウェアのゲームはスパチャが送れる配信機能を禁止と定めているのですが、これに対抗して白上氏は実況プレイ配信の後に「雑談枠」と称してスパチャOKの短い配信を行い、実質的にスパチャを貰っているとして炎上騒ぎとなりました。

この流れを受け、フロム・ソフトウェアは同月に動画・画像の投稿に関するガイドラインを更新するなど対応に追われる形に。大手の実況者がルールの穴を突く行為は、否定されるのも残念ながら当然なのかもしれません。

ポケモンにかつてあった三店方式

かつて、ポケットモンスターシリーズでは「ゲームコーナー」と呼ばれる施設がありました。お金をコインに変えてルーレットやスロットゲームなどでコインを稼ぎ、増やすことができたらポケモンやわざマシンなどの景品と交換することができます。景品交換所はゲームコーナーの隣にあり、「三店方式」なんて呼ばれ方もされました。

しかし、英語圏のプレイヤーから施設の悪影響を指摘する声が増え、ブラック・ホワイト以降は廃止された施設となっています。

ちなみに、シンオウ地方のトバリゲームコーナー(ダイヤモンド・パール)では、目押しで7を揃えないとボーナスが始まらなかったり、リールのアシスト機能が付いていたりなど明らかにパチスロを意識したゲーム性となっています。

まとめ:三店方式は今後どうなるの?

パチンコホールのよくある誤解として「三店方式はヤクザと癒着する原因になる!」という声がありますが、むしろ三店方式は暴力団との関係を断つためのものです。ただ、この複雑な仕組みが世論のパチンコ反対の声を大きくしていることは否めませんし、いくら風俗営業法という根拠法があったとしても「賭博が違法な国でギャンブルを無理やり合法化させている」という意見は間違いでは無いでしょう。

大阪にもカジノリゾートが出来ることから、賭博罪という存在自体を見直す時期に来ているのかもしれません。賭博が正常な市民の生活に悪影響を及ぼすならばパチンコも公営ギャンブルも含め賭博は一切禁止にするべきですが、そうではないなら賭博の規制はもっと市民に開かれるべきと言えるでしょう。「パチンコびいき」という市民の声を聞き、三店方式に頼らない仕組みを構築してほしいものです。

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