なぜ最近のスロットは「ひどい」と言われるのか?勝てない理由と対策を解説!

パチンコやスロットが好きだという方に聞くと、「最近のスロットはひどい!」という意見をよく耳にします。
2022年に5号機が完全撤去され、現在パチンコホールにあるスロット機種は全て6号機やスマスロになりましたが、最近のスロットがひどいと言われるのには多くの理由、そして事情があります。
このページでは、最近のスロット(パチスロ)がひどいとユーザーに言われる理由、またこういった現状でもスロットを楽しむための戦略について解説します。
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スロットがひどくなった5つの理由

まずは、現状のパチンコホールに置かれているスロットがユーザーから「ひどい」と言われている理由について解説します。
スロットを取り巻く環境は相当厳しさを増しており、その影響からメーカーやホールが設定を絞り、楽しめないユーザーが増えているようです。それぞれの理由について以下の項目で詳しく見ていきます。
6号機で出玉が激減?2400枚規制のインパクト
まず、現在のホールにはスマスロを含めた6号機しか設置されていません。
元々5号機は、4号機で射倖性の高い機種が増えて社会問題化したことをきっかけに、比較的ローリスクローリターンになるように作られた機種です。
ですが2014年〜15年にかけて『凱旋』などの高純増機が増えたことで、より規制が厳しくなった6号機が作られるようになったのです。2022年には5号機が完全撤去となり、一撃で2,400枚までしか出すことができない「6号機」が置かれることになりました。
どれだけたくさんの薄い役を引いても2,400枚出たら終了、しかも初期は差枚数ではなく獲得枚数が2,400枚で強制終了だったので、「夢が無い」と言われユーザーの減少を招きました。
コロナによる業界の大打撃&大量閉店
6号機問題に揺れていたパチンコホールですが、それに輪を掛けて起きたのが新型コロナウィルスによる大打撃です。
家にいてもできるゲームとは違い、パチンコホールはお店が営業できないと一円にもなりません。
2020年4月〜5月の2ヶ月はほぼ全てのお店が営業を停止し、体力のない中小のホールは軒並み閉店に。2020年には9,000店舗近くあったパチンコホールは、5年で6,000店舗を下回ることになりました。
それくらい、現状のパチンコホールには活気がありません。
スマスロでも勝てない…「吸い込むだけ」の声が続出
一撃2,400枚という非常に厳しい制限を事実上撤廃させたのが「スマスロ」です。
メダルレスで楽しめるスマスロは、一撃2,400枚の根拠になっていた「有利区間」という概念をほぼ撤廃し、一撃で万枚〜2万枚近く出せる機種もかなり増えました。
ですが、その分一般的な6号機に比べて圧倒的に投資金額が増えるのもスマスロの特徴。1台のスマスロが2万枚近く出す中、残りのスマスロがマイナス10万円…なんてこともよくあります。
また、この厳しい経営状況の中でホールがスマスロに設定を入れるというのも相当難しくなり、結果としてさらに勝てないという悪循環も生まれています。
筐体価格の高騰と低還元営業の悪循環
この物価高で、最近のスロットも新台価格が跳ね上がっています。
特にスマスロは別に装置が必要なので、同時に購入すると1台の導入に80万円前後かかることも!その導入代金はもちろんお客さんの損失から捻出するわけなので、その分設定を低くして運用されます。
特に6号機は設定1の機械割もそこまで低くないので、80万円の捻出には時間がかかります。つまりはその分ずっと低設定… ユーザーがつまらないと思うのも仕方ないですね。
若者が離れ高齢化が進む業界の課題
また、若年層を新規に取り込むことができていないため、先細りが起きているというのも大きな課題です。
コスパやタイパ良く生きたいと思っている若年層にとって、負けると数万円を失う、時間もかかる、そもそも店に行かないと遊べないパチスロはかなり合っていないと言えます。
また、娯楽が少なかったパチンコ全盛期の時代に比べ、最近は無料で楽しめる趣味もたくさんあります。射倖心を満たすならガチャでいい、わざわざお金がなくなる心配があるパチスロを遊ぶ必要はありません。そのためユーザーが減って高齢化しているという問題もあります。
【構造的な問題】なぜスロットは勝てなくなったのか?
また、スロット(パチスロ)が勝てなくなった、スロットが魅力を失ったというのには、構造上の理由もあります。
4号機や5号機に比べ、6号機が勝てなくなった理由について詳しく解説します。
換金率の変化と等価問題
まず、6号機時代のスロットは、「換金率が非等価なのに設定が入らない」という問題があります。
東京を除く関東地方など、原則等価という地域もありますが、多くの自治体は等価交換を認めていません。
また、等価OKの地域でもホールによっては非等価にされています。等価にも非等価にもメリットがあり、等価交換ができるホールの場合は非等価地域より交換できる現金が多くなります。
その分、換金ギャップがある地域では、より高設定を入れることができるようになります。ですが、ホールに余裕がない場合、非等価地域でも設定を絞ることも多いです。
そのため低設定を頑張って打って、出玉は出したけど換金ギャップでマイナス…ということもあり、なかなか勝つことができません。
吸い込みが早く出玉はショボい…バランス崩壊?
「スマスロ」は、4号機時代を彷彿とさせるゲーム性で人気を集めています。
もちろん吸い込みも4号機と同様。最近では4号機の『吉宗』以上のコイン単価という台も導入されています。
ただ、設定を入れられる体力があった4号機時代に比べ、6号機時代は基本的に低設定。イベント日も全456なんてことはできません。
さらに出玉が19,000枚を超えた場合は強制的に遊技終了となるので、吸い込みのスピードが一緒でも全然出してくれない…なんてことも多いです。
「完走システム」が夢を壊す?強制終了の実態
6号機には「有利区間」というシステムがあります。これは、とても簡単にいうとATを抽選してくれる区間のことです。
6.0号機の場合、有利区間は「1,500ゲーム限定、上限2,400枚」という非常に厳しい規定が定められています。つまり、1,000GくらいかかってやっとATを引き当てたとしても、あとATが最高で500ゲームしか続かない、という意味です。
また、上限である2,400枚を獲得すると、強制的にATが終了してしまいます。6.1号機や6.5号機と時代が下るにつれて有利区間の規制は緩くなってきましたが、やはりこの「完走」というシステムはユーザーのやる気を下げました。
検定モードや設定状況が見えづらい問題
また、6号機は5号機に比べて設定の仕組みが厳しくなっています。
例えば、5号機の設定6は最高で120%でしたが、6号機の場合は最高で115%と5%下げられています。その分設定1の機械割は上がっているのですが、高設定でも余裕で勝てるわけではありません。
また、パチスロを世に出すための試験もかなり厳しくなっており、その結果各メーカーが同じようなゲームを出すことに… その結果、面白くないと思う方も増えました。
機械割や出玉率に対するユーザーの不信感
設定6で114.9%の機械割がある!という台は多いのですが、「この機械割は本当に正しいのか?」と不審に思う方も多いそうです。
元々5号機でもそうなのですが、基本的には機械割は「理想的なプレイをした時」の平均で求められます。
例えば閉店でATを取りきれず欠損するとか、ペナルティや小役の取りこぼしなどは考えられていないので、大体ホールの実測値とは1%くらいの開きがあるそうです。
ですが、5号機の解析情報と比べて、6号機の情報はかなりメーカー側が隠し続ける傾向にあります。そのため機械割や当選確率が信じられない!というユーザーが多いそうです。
演出が過剰でフローが複雑…初心者が敬遠
規制が増えた結果、6号機パチスロのフローはかなり複雑になりました。
例えば一般的なスマスロだと、通常時に小役を引いてCZ、CZを成功させてAT、ATを続けて一旦のエンディング、その後上位ATに入るためのCZ、そして上位ATを伸ばして高配当をゲット…という流れです。
フローも多いしハードルも高いですよね。また、演出が過剰でいちいち面倒という声も。
これはユーザーにもよりますが、5号機初期くらいの演出に戻して欲しいと思う方も多いようです。
スロットはもう終わり?それとも希望はある?
これまで散々叩かれていた6号機ですが、今後復活することはあるのでしょうか?
ホールに元気がない以上は勝てる頻度自体はそこまで変わることはないでしょう。
ですが、仕組みが変わることによって今後上向くことはあるかもしれません。そんな新しいスロット機種について詳しく解説します。
新機能「ボーナストリガー」に業界の期待が集まる
6号機はとにかくAタイプが冷遇されています。
一度に払い出せるメダルが300枚に規制されたことにより、ジャグラーのビッグもかなり枚数が抑えられました。このルール自体は6号機がある間変わることは無いのですが、その代わりに「ボーナストリガー」というシステムが今後導入されます。
これはボーナス後にベットする枚数を変えることにより、連続してボーナスを当てられる機能です。
このボーナストリガーが導入されれば、Aタイプの枚数を大きく増やすことができ、メリハリのあるゲームが楽しめるようになります。
来る7号機で本当に楽しいパチスロは戻ってくるのか?
6.0号機は史上最悪の規制と呼ばれるほど規制が厳しく、パチスロユーザーを大きく離れさせる原因になりました。
ですが、6.5号機の導入やスマスロといった、規制が比較的緩めの台が導入されたことにより、徐々にではあるもののパチスロの人気が戻りつつあります。そして、あと数年で導入されると噂されているのが「パチスロ7号機」です。
7号機の規制がどうなるかは未だ全くの非公開ですが、6号機の規制の反省を活かした規制内容にはなっているはずです。
7号機が導入されれば、楽しいパチスロが戻ってくる…かも?
【対策あり】ひどい状況でもスロットを楽しむには?

6号機のスロットは変わらず厳しい現状となっています。一撃が狙いにくい、設定が入らない、吸い込みは前と変わらない、とキツい現状です。
ですが、そんな現状でもスロットは楽しみ方や立ち回り方を見直すことで深く楽しむことができます。
最後の項目では、このようなスロットの現状でも、パチスロを楽しむための方法や戦略について解説します。
勝てる機種選びと設定推測力を高めるには
現在、パチンコホールは全盛期の約1/3にあたる、およそ6,000店舗しかありません。
ですが、スロットの設置台数はそこまで変わっていないので、つまり大きなホールが多く残っているという意味になります。そのため、そのホールにはある程度体力があるはず。つまりは設定を入れられる余地があるはずです。
なので、行くホールがどの台をプッシュしているのか、という機種選びをキッチリと行いましょう。機種選びや設定推測の精度が上がれば、ある程度安定的に利益を出すことも不可能ではありません。
無理のない投資と効率的な立ち回り戦略
今や20スロはものすごく高いですよね。
物価が上がる、保険料も上がる、給料は上がらない、税金は下がらない、そんな状態だと可処分所得はどんどん減って、20スロで1回負けたらその月遊べないよ…なんて方も多いのではないでしょうか?そういう時は、投資金額を見直してみましょう。
20スロにこだわらず低貸しでも期待値稼働してみる、設定狙いのスマスロではなくハイエナで満遍なく打つ、など立ち回りを工夫することで最近のスロットでも十分に楽しめます。
Aタイプへのシフトなど新たな選択肢
今やATの主戦場はスマスロです。スマスロは一度ATに入れるのに10万円近くお金がかかることも珍しくなく、天井が2,500Gなんて台もあります。
そんな台を毎回打っていたらどんなにお金があっても足りません。そういう時は、Aタイプを試してみるのがおすすめです。特にAタイプは設定1でも完全攻略で機械割が100%以上になることもあるので、お小遣い的にも立ち回り的にも◎!
色んな台を打ってパチスロを楽しんでみるのがオススメです。
まとめ|スロットは本当に「ひどい」のか?今こそ正しい向き合い方を
6号機時代に完全移行してから丸3年が経ちますが、3年経ってもやっぱり「最近のスロットひどい!」と言われることが多いです。
もちろん、もう打たなくなった方がそう言われるのは仕方ないですが、現役で打っている方も最近のスロットはキツすぎると考えているかもしれません。物価高、コロナ、遊技人口の減少、規制などなど… 最近のパチスロを取り囲む環境は年々悪くなっています。
ですが、スマスロや6.5号機など規制が緩くなったことで、最悪の時期は脱しつつあります。
最近のスロットをキツいと考えている方も、立ち回りを見直してプレイしてみてはいかがでしょうか?