パッキーカードとは?使い方・精算忘れ・ICカード化の歴史と不正問題をやさしく解説

30年ほど前までパチンコは現金を入れたらそのまま玉が出てくるシステムでしたが、1990年代初めにあらかじめカードを現金で購入し、そのカードをパチンコのサンドに入れるというシステムが使われるようになりました。このカードのことを「パッキーカード」と言います。

このページでは、パチンコの歴史を語る上で欠かせない「パッキーカード」や、その後継であるICカードについて詳しく解説します。ICカードの使い方や精算忘れに関する対処法、パッキーカードの不正問題などについても深掘りして解説します。

9分で読める記事です

パッキーカードの歴史とICカードへの移行の流れ

パッキーカードの歴史とICカードへの移行の流れ

まず、1990年代から使われた「パッキーカード」について簡単に解説します。

90年代以前の「現金機」からパッキーカードが使われるようになった流れ、パッキーカードの不正事件、そして現代のICカードに繋がる一連の歴史について分かりやすく説明します。

ホールの健全化でプリペイドカード「パッキーカード」が誕生

1980年代まで、パチンコは「現金機」というタイプしかありませんでした。お金を入れるとその分の玉が出てきて、その玉を使って遊ぶというシステムです。

ですが、このタイプのパチンコはどれくらいの売り上げが出ているのか全く分からず、脱税などの不正の温床となっていました。

そのため、1991年頃からプリペイドカードのシステムが導入されました。まずお店の自販機でカードを購入し、そのカードをパチンコ台に読み込ませることで、規定分のパチンコ玉が打てるという仕組みになったのです。このカードのことを「パッキーカード」と言います。

ちなみにパッキーとは「パチンコ+ラッキー」のカバン語で、日本レジャーカードシステムが発行していました。

CR機時代に起きた偽造カード事件とは?

パッキーカードが利用できる「CR機」は現金機に比べ数々の規制が緩和されていたことから、次第にCR機の方が人気が出るように。90年代はまさにCR機全盛期と言われ、パチンコが30兆円産業と呼ばれるほどの人気を集めました。

そんな中、1995年にパッキーカードのパンチ穴を塞ぎ、偽の磁気データを読み込ませる偽造カード被害が多発し、96年にはカード会社がなんと約700億円という大損害を被るという事件が発生しました。

現在はICカードが主流!パッキーカードはどうなった?

その後は「全国で使える同じカード」という前提が崩れ、現在ではそのお店だけで使えるICカードが一般的になりました。

お金をパチンコ台の端にあるサンドに入れると、ICカードにそのままチャージされます。「玉貸」ボタンを押せば500円がカード残高から差し引かれ、その分の玉が出てくる仕組みです。

いちいちカードを買わないといけなかったパッキーカードより利便性が向上し、また偽造の恐れもほとんどないことから現在ではほとんどのパチンコ店でICカード(ICコイン)が利用されています。

ICカードの精算忘れに関する対処法まとめ

ICカードの精算忘れに関する対処法まとめ

パチンコ店で使われているICカードは、精算手続きを行うことで使っていないお金を引き出すことができます。ですが、基本的には精算手続きができるのは遊んだ日の当日のみとなっており、精算を忘れてしまうと次の日以降は「遊技する時に利用できるが、換金はできない」というルールになっているお店が多いです。

そんなICカードの精算忘れの対応方法について詳しく解説します。

翌日以降も使えるお店は多いが現金化の可能性は低い

ICカードの精算忘れに翌日以降に気付いたら、お店に連絡してどういった対応をするかを聞いてみてください。問題なく精算できるお店もありますが、多くの店舗では、「精算は当日のみ・再プレイの場合は翌日以降も使える」というルールになっています。

そのため、無理に換金するのはやめて、お好きな台を楽しむのがおすすめです。どうしても現金に換えたい場合、換金ギャップ分損はしますが玉貸しをしてから精算してもらうと良いでしょう。

等価交換のお店では残金を玉に換えて精算できる

等価のお店の場合、換金ギャップを気にする必要はありません。そのため、カード内のお金を全部玉に変えて、そのままカウンターに持って行くだけで損をせずに引き出すことができます。

ただ、等価のお店の場合は翌日以降のICカードの精算も可能になっている所が多いので、まずは店員さんに無料で精算できるかお確かめになることをおすすめします。

再チャージでデータ上書きすれば精算できるケースもある

また、現金を追加で入金することで、「前日まで残っていた換金不可のお金」のデータが上書きされ、「当日にプレイされた換金可能なお金」となり精算が可能になることもあるそうです。

できないホールも多いですが少なくとも損をすることはありませんので、精算に困ったらとりあえず試してみるのもおすすめです。

ICカードの基本的な使い方【初めての人向け】

ICカードの基本的な使い方【初めての人向け】

パッキーカードは遊ぶ前にいちいち購入する必要がありましたが、ICカードはパチンコ台に座ってチャージするだけで自動的に使えるようになるのでとっても便利!

そこで、パチンコを初めて遊ぶという方向けに、ICカードの使い方について分かりやすく解説します。

ICカードでチャージし玉を借りる

まず、お好きな台に座ります。

パチンコ台なら左側、パチスロ台なら右側に、お札やカードを入れる「サンド」が設置されています。サンドの中にある「紙幣入口」と書かれた部分に1,000円札や10,000円札を入れてください。

すると、中に入っているICカードに自動的にチャージされます。チャージされたら、パチンコなら「玉貸」のボタンを押すと500円分、スロットなら「貸出」のボタンを押すと1,000円分の玉やメダルが出てきて、その分チャージしたお金から差し引かれます。

ちなみに、今はスマパチやスマスロなど、実際の玉やコインを使わずに遊べる台もあります。

IC清算機にカードを入れて残高を払い戻す

遊び終わったら、店員さんに言って出玉をジェットカウンターで数えてもらう、もしくは玉やメダルを自動的に数えてくれる機能を使って、玉やメダルの集計をします。

玉数やメダルの枚数、そしてチャージしたけど使わなかったお金はICカードに情報が保存されるので、このまま別の台に移動してもOKです。

パチンコホールから帰る時に、カウンターに寄って精算を行いましょう。まず、カウンターの近くにあるICカード精算機にカードを入れると、残っているチャージ金額が現金で戻ってきます。この時、玉やメダルはまだ精算されていないので、必ず現金もカードも忘れないように受け取りましょう。

カウンターで景品と交換する

最後に、獲得した玉やメダルをカウンターで景品と交換しましょう。

お菓子やジュース、タバコなどと変えられる「一般景品」と、近くの古物商で買い取ってくれる「特殊景品」があるので、好きな景品を交換してください。ただし特殊景品は変えられる金額の下限が決まっているので、下限以下の玉やメダルについては一般景品に交換します。

ちなみに、パチンコホールでは会員カードを作ることもできます。会員カードは玉を貯めておき次回に利用することもできるので、たくさんホールに通うという方におすすめです!

ICカードの盗難・紛失トラブルに要注意!

ICカードは利便性も非常に高いですが、きちんとICカードを管理していないと、ある程度簡単に盗まれてしまう…という可能性もあります。

ICカードにはチャージした現金はもちろん、玉やメダルの情報も入っています。例えば万枚を達成したのに、そのカードを盗まれて換金されてしまったら、20万円が盗まれたのと同じことです。

最後に、ICカードが盗まれる手口や窃盗されない方法、ICカードを窃盗したらどんな罪に問われるのかについて解説します。

取り忘れ・離席中に盗まれる事例が多発

パチンコのICカードの窃盗は、目を離した隙に行われることが多いです。現金を放置する方はいないと思いますが、やっぱりICカードというのはふとした時に忘れてしまうもの。プレイを終了した後カードを取り忘れたり、トイレや休憩などで席を外した時などに窃盗に遭う可能性があります。

また、一般のICカードには暗証番号や本人確認を行う機能がないので、盗まれて即カウンターで精算されてしまったら現実的に取り戻すのはとても時間がかかります。今の監視カメラはとても高性能なのでどんな人が盗んだのかは簡単に分かりますが、店を出た後は他のお店や道路の監視カメラで追うことになるので、その分捜査が難航することも・・・

わずかな離席でも必ずICカードは持ち歩こう

ICカードは現金と同じです。特に玉やメダルが残っている場合、財布以上にお金が入っているということもあり得ます。

そのため、ICカードは貴重品と同じだと思って、短時間の離席であっても必ずICカードをサンドから抜いて持ち歩いてください。食事休憩、トイレ離席、周りの台を見に行くなど、どんな短時間であっても絶対にICカードは肌身離さず持ち歩きましょう。

また、会員カードを使えば精算時に暗証番号の入力が必要になるので、窃盗される確率は急激に低くなります。面倒でも会員カードを作ることをおすすめします。

盗むと窃盗罪!軽い気持ちが大きな罪になる

「あの人ICカード忘れていったな…」と思っても、絶対に盗んではいけません。魔が差して盗んでしまうと、窃盗罪という犯罪になります。

先ほどカードの盗難被害の捜査には時間がかかると言いましたが、逆に言えば時間さえかければ必ず犯人は分かります。泣き寝入りする人が多いだけで、捕まえようと思ったらみんな捕まるので、絶対にやめましょう。

また、もし成功したとしてもあなたはそのお店や系列店には一生入らないことになるでしょうから、どれだけ熱いイベント日でも行けなくなります。お金でも損するので絶対にやめたほうが良いです。

【まとめ】パッキーカードの今と、ICカードの正しい扱い方

パッキーカードは1990年台に導入された、パチンコを遊ぶためのプリペイドカードです。パッキーカードをきっかけにCR機と呼ばれるパチンコ台が一世を風靡しましたが、同時期に偽造カードが横行したことがきっかけでカード会社が数百億円という赤字を抱え、今の「お店ごとのICカード」というスタイルに落ち着きました。

ICカードは非常に使い勝手が良いですが、その分盗まれる危険性も高いので、離席する際は必ずICカードを抜いて肌身離さず持つようにしてください。窃盗、ダメ絶対!

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今回の記事を書いた人

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