花の慶次【パチンコ・パチスロ】大人気シリーズの歴代23機種を解説

2025.05.27

現代のパチンコには縁を切っても切れないほど大人気を博し、そして、支持を得続けるタイアップマシンがいくつもあります。その中の一つがニューギンというパチンコメーカーが展開する『花の慶次』シリーズ。

初代がデビューした当時では版権の知名度としては超一流という程ではなかったものの、当時の飛び抜けた破壊力を持つスペックに魅力的なキャラクターが織り成す演出がマッチし、一世を風靡するほどに。2007年の初タイアップから現在までずっと業界の顔として君臨し続けています。

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この記事でわかること 閉じる

1 パチンコで大人気の花の慶次とは？

2 歴代のパチンコ・スロット花の慶次シリーズ23機種一覧

3 歴代パチンコ花の慶次シリーズ16機

4 歴代スロット花の慶次シリーズ7機

5 まとめ

パチンコで大人気の花の慶次とは？

『花の慶次』は原哲夫による日本の漫画作品で、隆慶一郎の小説『一夢庵風流記』を原作とした歴史アクション漫画になります。週刊少年ジャンプにて1990年から3年間連載され、主人公は実在の武将・前田利益（前田慶次の本名）をモデルにした破天荒なキャラクター。

戦国の世を自由奔放に生きる傾奇者（かぶきもの）として描かれ、義理と人情、男気、自由を重んじる生き様が魅力で、トレードマークとも言える「傾く（かぶく）」という部分を中心にパチンコの演出で再現されています。

歴代のパチンコ・スロット花の慶次シリーズ23機種一覧

■パチンコ16機種一覧

ゲーム名	導入日	仕様	大当り確率
新作 P花の慶次裂	2025年1月20日	（99ver.）甘デジ・遊タイム・転落タイプ	1/99.9
新作 P花の慶次裂	2025年1月20日	（129ver.）ライトミドル・ラッキートリガー・転落タイプ	1/129.7
P/e花の慶次〜傾奇一転	2024年7月8日	ラッキートリガー・転落タイプ・STタイプ	1/319.8 （2R通常を除く）
e花の慶次裂一刀両断	2023年7月3日	スマパチ・ミドルタイプ	1/348.59
P真・花の慶次3 -黄金一閃-	2023年1月23日	ミドルタイプ	1/319.68
P真・花の慶次3	2022年1月24日	ミドルタイプ・STタイプ	1/319.68
P花の慶次〜蓮	2020年2月3日	ミドルタイプ・転落タイプ	1/319.68
CR真・花の慶次2 〜漆黒の衝撃 2400	2018年8月	ミドルタイプ・転落タイプ	1/319.68
CR真・花の慶次2	2017年12月	ミドルタイプ・転落タイプ	1/319.68
CR花の慶次X ～雲のかなたに～	2016年11月	ミドルタイプ	1/319.68
CR真・花の慶次	2015年1月	MAXタイプ・STタイプ	1/399.6
CR花の慶次SP～琉	2013年11月	ミドルタイプ・STタイプ	1/297.89
CR花の慶次～漢	2012年11月	MAXタイプ・突然確変/潜伏確変/ 小当りあり	1/397.18
CR花の慶次～焔	2011年9月	MAXタイプ・突然確変/潜伏確変/ 小当りあり	1/397.2
CR花の慶次～斬	2009年2月	MAXタイプ・突然確変/潜伏確変/ 突然時短/小当りあり	1/399.25
CR花の慶次～愛	2010年2月	MAXタイプ・突然確変/潜伏確変/ 小当りあり	1/399.25
初代 CR花の慶次～雲のかなたに～	2007年7月	MAXタイプ・突然確変/潜伏確変/ 小当りあり	1/399.25

■スロット7機種一覧

ゲーム名	導入日	仕様	大当り確率
新作 L花の慶次〜佐渡攻めの章〜	2023年12月4日	スマスロ・AT	約2.6枚/G
パチスロ花の慶次～武威	2021年1月12日	6号機・AT	約8.7枚/G
戦国パチスロ花の慶次～天を穿つ戦槍～剛弓ver.	2019年1月7日	5.9号機・ART	約2.0枚/G
戦国パチスロ花の慶次～天を穿つ戦槍～	2017年8月	5.5号機・ART	約2.0枚/G
戦国パチスロ花の慶次〜戦極めし傾奇者の宴〜	2015年10月	5号機・ボーナス+ART	約1.6枚/G
戦国パチスロ花の慶次～これより我ら修羅に入る～	2013年9月	5号機・AT	約2.8枚/G
初代戦国パチスロ花の慶次～天に愛されし漢～	2012年11月	スマスロ・AT	約1.7枚/G

花の慶次とのタイアップマシンはパチンコだけでなくパチスロにも及びます。それは幅広い層に絶大な人気があるということに他なりません。

打てばそんな花の慶次の魅力が伝わってくるパチンコ、パチスロたちの紹介をしていきましょう。なお、花の慶次シリーズは全てニューギンというメーカーからリリースされています。

歴代パチンコ花の慶次シリーズ16機

花の慶次はパチンコとパチスロと両方で作品が作られているとはいえ、事の始まりを考えればやはりパチンコのイメージが色濃い版権となります。同タイトルのスペック違いなど全てを扱うとまではいきませんが、まずはパチンコの方の主だった『花の慶次』シリーズを追っていきましょう。

P花の慶次裂｜2025年1月

■P花の慶次裂99ver.

導入開始日	2025年1月20日
タイプ	甘デジ・遊タイム・転落タイプ
大当り確率	1/99.9

■P花の慶次裂129ver.

導入開始日	2025年1月20日
タイプ	ライトミドル・ラッキートリガー・転落タイプ
大当り確率	1/129.7

「P花の慶次裂」は大当り確率が1/99.9の甘デジ帯と1/129のライトミドル帯が同時にデビューしています。前者は目玉機能の他にも遊タイムを、後者はラッキートリガー（LT2.0）を搭載し、波の荒さにかなりの違いが設けられています。

大当り確率がアップするRUSHは、転落する前に大当りを獲得し続ければ延々と連チャンするタイプ。転落して慶次たちの活躍が終わってしまうのか、はたまた大当り獲得となるのか…「初代花の慶次の緊張感」を味わえる、シリーズとしては「王道」の仕上がりとなっています。

P花の慶次〜傾奇一転/e花の慶次〜傾奇一転｜2024年7月

■e花の慶次～傾奇一転

導入開始日	2024年7月8日
タイプ	ラッキートリガー・転落タイプ・STタイプ
大当り確率	1/319.8（2R通常を除く）
大当り出玉	初回300個/RUSH中1500個/LT中は全て1500個
RUSH突入率	約52.5％
RUSH継続率	約80％/LT中約87％

■P花の慶次～傾奇一転

導入開始日	2024年7月8日
タイプ	ラッキートリガー・転落タイプ・STタイプ
大当り確率	1/319.8（2R通常を除く）
大当り出玉	初回300個/RUSH中1500個/LT中は全て1500個
RUSH突入率	LT直行約17.6％/RUSH突入約56％
RUSH継続率	約70％/上位中約80％/LT中約87％

「傾奇一転」は新しい内規緩和に対応して投入されたため、従来の玉で遊技する「P機」と、デジタルでスマートなプレイができる「e機」の2バージョンが同時デビューしています。

液晶演出などは基本同じでありながら、RUSH獲得後以降のゲームフローはそれぞれの特性に合わせた作りとなっているのが特徴。

打感はそれぞれ違ってくるので、同じ「傾奇一転」であっても注意が必要です。初当りを引けたら、何でもいいからとりあえずRUSHの爽快感を味わいたい！ …そんな人はRUSUとLTの合計が約73％もあるP機版がおすすめ。

なお、花の慶次シリーズとしては本家の王道演出を継承する系譜となっています。

e花の慶次裂一刀両断｜2023年7月

■e花の慶次裂一刀両断

導入開始日	2023年7月3日
タイプ	スマパチ・ミドルタイプ
大当り確率	1/348.59
大当り出玉	1500個or3000個
RUSH突入率	約55％
RUSH継続率	約80％

スマパチ第一弾となる花の慶次。通常時はRUSH獲得ならずの残念賞でも1500個。RUSH突入なら3000個からスタート開始となる初回から大きな塊を持つタイプ。

RUSHは120回のSTタイプで、運悪く駆け抜けたとしてもおよそ3000個は残っているため、せっかく当てても何の足しにもならない…といったガッカリパターンが皆無な嬉しい仕上がりになっているのが特徴です。

P真・花の慶次3 -黄金一閃-｜2023年1月

■P真・花の慶次3 -黄金一閃-

導入開始日	2023年1月23日
タイプ	ミドルタイプ
大当り確率	1/319.68
大当り出玉	初回300or4500個/RUSH中1500個or3000個
RUSH突入率	50％
RUSH継続率	約72％

4500個を持ってRUSHが始まる!? そんな最強スペックの慶次がこの「黄金一閃」です。

正確に言うと、通常時は300個のおしまいとなる残念パターンと4500個＋RUSHが半々という超ギャンブル仕様。

1/2が取れなければ当てても当てても300個で終了という厳しい展開が続く恐怖もある一方で、一度RUSHを射止めれば4500個が確約される上に連チャン時の大当りが1500or3000個で上乗せしていくトンデモスペックとなっています。

そのためか、息の長い人気を誇り、現在でも設置台数は多め。台枠右手にある「押して（手）参る」がトレードマークで、ホール店内でも見つけやすいデザインとなっています。

P真・花の慶次3｜2022年1月

■P真・花の慶次3

導入開始日	2022年1月24日
タイプ	ミドルタイプ・STタイプ
大当り確率	1/319.68
大当り出玉	300～1500個
時短	大当り後100回転/135回転（ST）
RUSH突入率	約67.5％（初回時短引き戻し、残保留4回転分を含む）
RUSH継続率	約83.3％

『P真・花の慶次3』は従来の演出を踏襲しつつ、原作の終盤のシーンにもフォーカスを当てた作りが売りの一つ。

スペック面はSTタイプで時短引き戻し云々で複雑な部分があるものの、ランクアップボーナスが不採用などスタンダードな印象。これまでの花の慶次を知らなくてもとっつきやすいのが特徴と言えるでしょう。

逆に、生粋の花の慶次ファンからすると、出玉がブレる要素が少なく、物足りないかもしれません。

P花の慶次〜蓮｜2020年2月

■P花の慶次〜蓮

導入開始日	2020年2月3日
タイプ	ミドルタイプ・転落タイプ
大当り確率	1/319.68
大当り出玉	480～1500個
RUSH突入率	50％
RUSH継続率	約80％+約2％（保留引き戻し）

『P花の慶次～蓮』はP機規則対応第一弾として登場。初当り時の50％でRUSHを獲得。以後は約1/520の転落抽選を引く前に、約1/130の大当りを引けばいよっしゃ～となります。大当り時の出玉はランクアップボーナスを採用していることもあり、多彩、かつ、ばらつきます。

ですが、RUSH中は71％が最大獲得の1500個となっており、確変に入ってしまえばこれまでのように一撃で大量の出玉を獲得する可能性が高いマシンです。

この「蓮」には他にも、大当り確率が1/199.9のライトミドルや1/99.9の甘デジタイプである『PA花の慶次～蓮』が用意され、気分や財布と相談しながらプレイできるようになっています。

CR真・花の慶次2〜漆黒の衝撃 2400｜2018年8月

■CR真・花の慶次2 漆黒の衝撃

導入開始日	2018年8月
タイプ	ミドルタイプ・転落タイプ
大当り確率	1/319.68
大当り出玉	900～2400個
RUSH突入率	55％
RUSH継続率	約65％

P機規則運用前、即ちCR機としてのラストの花の慶次がこちら。漆黒の衝撃の名にあるように、一回の大当りで獲得できる最大出玉は震撼必至な2400個の時代のマシンです。

RUSH中は大当り後100回転までは電サポが行われる転落タイプ。これはどういうものかというと、大当り終了後の右打ち開始時は100％確変状態で、大当り抽選とともに確変の転落抽選も行われるのですが、電サポ自体は大当り後100回転消化までは必ず継続します。そのため、

100回転以内に大当りよりも先に転落してしまった場合、100回転までは電サポで出玉を減らさずにいられるも大当り確率は低確率状態で、100回転を消化した時点で電サポが終了
100回転を超えて確変状態にいた場合、電サポは継続するも、大当りよりも先に転落してしまうと、同時に電サポ状態も終了

といった挙動となります。なので、RUSH中はさっさと当たれば万事よし、100回転目までもつれたら分岐演出に注目！ …というゲーム性になります。

CR真・花の慶次2｜2017年12月

■CR真・花の慶次2

導入開始日	2017年12月
タイプ	ミドルタイプ・転落タイプ
大当り確率	1/319.68
大当り出玉	700～2000個
RUSH突入率	70％
RUSH継続率	約65％

真・花の慶次の続編に位置づけられる一台。先述の「漆黒の衝撃」とよく似ており、一回の大当り出玉とRUSH突入率に違いがある程度と思ってもらって結構です。こちらの方が突入率は高く設定され、その分一回の出玉は少なめ。長い時間打つ分には安定感のある展開が見込めるでしょう。

CR花の慶次X～雲のかなたに～｜2016年11月

■CR花の慶次X～雲のかなたに～

導入開始日	2016年11月
タイプ	ミドルタイプ
大当り確率	1/319.68
大当り出玉	420～2400個
時短	通常大当り後100回転
RUSH突入率	50％（次回まで）
RUSH継続率	65％（次回まで）

確変は50％突入＆65％継続、おまけ時短100回の当時のミドルスペックとして王道スタイルだった一台です。規則上のこともあり、確変のみのパワーはさほどではありませんが、通常大当り後にも100回の電サポが付くため、とにかく当たってしまえば意外な展開もあり得るバランスでした。

大当たりの半分が2400個の払い出しがあるMAXラウンドの振り分けですが、それ以外はランクアップボーナスとなる影響もあり、連チャンと同等にラウンドの振分けも重要になるという傾向があります。

CR真・花の慶次｜2015年1月

■CR真・花の慶次

導入開始日	2015年1月
タイプ	MAXタイプ・STタイプ
大当り確率	1/399.6
大当り出玉	460～1840個
時短	大当り後100回転/120回転
RUSH突入率	55％（120回転まで）
RUSH継続率	100％（120回転まで）

一時期、人気が低迷していた花の慶次シリーズが一気に息を吹き返す契機となった一台です。大当り確率帯はMAXタイプの約1/400ながら、120回転中に約1/65の大当りを引き続ける限り終わらないSTが大量出玉を牽引。ツボにはまったら一生終わらないのではという評価も出るほどでした。

しかし、この初代譲りの爆発力だけが魅力だったのかというと、そうではありません。『CR真・花の慶次』には1/259のライトミドルや1/99.9の甘デジタイプはもちろん、約1/40のちょいパチバージョン（当時業界を挙げて挑んだ大当り確率帯）も続々と輩出されるほどの一大タイトルに成長したことも考えれば、演出等の魅力も十分だったということが言えるでしょう。

CR花の慶次SP～琉｜2013年11月

■CR花の慶次SP～琉

導入開始日	2013年11月
タイプ	ミドルタイプ・STタイプ
大当り確率	1/297.89
大当り出玉	250～2000個
時短	なし（ST中電サポなし/電サポあり）
確変性能	100％（100回転まで）

花の慶次シリーズ初となるミドル確率帯のSTタイプ仕様。

小当りや大当り後の潜伏確変といった打ち手を惑わせるような気を付けるべきポイントはないものの、大当り後の確変状態（100回転）でも電サポがないと出玉が減り続けるため、なかなかまとまった出玉を獲得するまでが遠いという仕組み。

なるだけ早く電サポありへと昇格させ、そこからSTを継続させられるかが勝負の鍵となります。

CR花の慶次～漢｜2012年11月

■CR花の慶次～漢

導入開始日	2012年11月
タイプ	MAXタイプ・突然確変/潜伏確変/小当りあり
大当り確率	1/397.18
大当り出玉	450～1850個
確変性能	80％（次回まで）

当時のMAXタイプで流行していた突確や潜確、そして単なる小当りを本当の当り（潜確）と思いこませ、ズルズルと稼働を引き延ばさせるスペック。

この手法、プレイヤーを無駄に疑心暗鬼にさせるためにやがて禁止となりましたが、逆に言えば、MAXタイプの下限まで大当り確率を悪くしても、それでもまだ出玉性能が優秀過ぎてしまいボーダーが異様に低くなるため、潜確などを採用せざるを得なかったというのが理由です。

ホールには設置できない現状ではゲームコーナーなどで打つことになりますが、紛らわしいといったその負の部分を心配する必要はなく、本来の魅力全開で楽しめることでしょう。

CR花の慶次～焔｜2011年9月

■CR花の慶次～焔

導入開始日	2011年9月
タイプ	MAXタイプ・突然確変/潜伏確変/小当りあり
大当り確率	1/397.2
大当り出玉	500～1980個
時短	電サポ中の通常大当り後40or60or100回転
確変突入率	80％（次回まで）

花の慶次MAXタイプの標準的仕様で、ランクアップボーナスも採用。総じて一回の大当りで獲得できる出玉が多めになるよう変更されています。時短が40or60or100回転と振分けがあります。

CR花の慶次～斬｜2009年2月

■CR花の慶次～斬

導入開始日	2009年2月
タイプ	MAXタイプ・突然確変/潜伏確変/突然時短/小当りあり
大当り確率	1/399.25
大当り出玉	480～1540個
時短	電サポ中の2R当り後100回転
確変突入率	80％（次回まで）

潜伏確変や小当りなどを搭載。MAXタイプにしては一回の大当りで獲得できる出玉が控えめです。潜確の影響もあり、やめる際には注意が必要。当てて出せばいいだろうというよりは、今やめても良いのかというモヤモヤ感が常に優るかもしれません。

大当り確率や出玉数の違いなど、同タイトルでいくつものバージョン違いが用意される傾向の花の慶次ではありますが、この「斬」は甘デジの「斬N2」との2機種と少ないのも特徴の一つと言えます。

CR花の慶次～愛｜2010年2月

■CR花の慶次～愛

導入開始日	2010年2月
タイプ	MAXタイプ・突然確変/潜伏確変/小当りあり
大当り確率	1/399.25
大当り出玉	120～1900個
時短	電サポ中の大当り終了後100回転
確変突入率	80％（突確含む・次回まで）

『CR花の慶次～愛』は兜に「愛」の一字を掲げて戦ったことで有名で、作中にも登場した直江兼続を中心に演出を据えた機種。賞球数や大当り確率違い、STタイプの確変などいくつものバージョンが出ているのも特徴です。

CR花の慶次～雲のかなたに～｜2007年7月

■CR花の慶次～雲のかなたに～

導入開始日	2007年7月
タイプ	MAXタイプ・突然確変/潜伏確変/小当りあり
大当り確率	1/399.25
大当り出玉	540～1620個
時短	連チャン終了後100回転
確変突入率	80％（次回まで）

前田慶次の伝説はここから始まった！2007年、MAXタイプがパチンコ市場を席巻する中、颯爽と現れ、MAX機乱立の戦場を治めていったのが『CR花の慶次』です。

原作の戦乱の世を再現するが如く大当りした後も一切安心できないランクアップボーナス、勝利を掴んだのか、それとも敗北してしまうのか手に汗握る殿モード、武将と認められるまで成り上がっていく人生を表現したかのような戦モード（出玉を大きく増やしていける電サポあり確変状態）への到達ルート…などなどタイアップ作品とマッチするよう練り込まれ作り上げられたシステムは芸術の域と言えます。

そんな下地に加え、「キセル予告」はビジュアルのかっこよさと急激に高まる期待感が合わさり、本機の代名詞的存在にもなりました。このキセル予告の人気は花の慶次シリーズの枠を飛び越え、他のパチンコにも影響を与えるほどのインパクトを残しています。

歴代スロット花の慶次シリーズ7機

花の慶次作品はパチンコメーカーのニューギン製。ですが、本来のフィールドではないパチスロの方でも積極的にタイアップマシンを生み出しています（一部エキサイト名義）。そんな回胴界での前田慶次の活躍を見ていきましょう。

L花の慶次〜佐渡攻めの章〜｜2023年12月

■パチスロ花の慶次～佐渡攻めの章～

導入開始日	2023年12月4日
タイプ	スマスロ・AT
純増速度	約2.6枚/G

■スペック

設定	BR+AT	AT初当り	機械割
設定1	1/260.7	1/474.7	97.4%
設定2	1/253.7	1/460.1	98.8%
設定3	1/247.0	1/438.0	101.2%
設定4	1/231.5	1/398.7	104.9%
設定5	1/222.1	1/364.0	109.9%
設定6	1/211.5	1/335.8	114.0%

大胆な演出構成が華やかかつ豪快な前田慶次を連想させる『パチスロ花の慶次～佐渡攻めの章～』。

通常時の初当りは「初当り分岐演出」経由が基本で、「月見酒BONUS（REG）」と「ぐ蓮隊BIGBONUS」と「修羅の刻（AT）」が1：1：1で抽選されます。この演出方法、液晶画面は迫力満点で一見の価値ありとなっています。また、各レア役の他に髑髏役の存在も出玉の行方を握っているのもポイントの一つ。

CZにAT抽選状態、内部モード、疑似ボーナスに多彩な上乗せ特化ゾーンなど満遍なく、いや標準以上にAT機に必要なパーツが用意されている一方で、ATの特徴的な部分は継続ゲーム数由来の特典。

400G消化で80％の期待値を誇る引き戻し「夢戦モード」を獲得、900Gを消化すると各種上乗せ性能が強化される「裏モード」に突入します。まずは400G以上継続させ、夢戦モード獲得を目指すのが勝ち筋ルートとなります。

パチスロ花の慶次～武威｜2021年1月

■パチスロ花の慶次～武威

導入開始日	2021年1月12日
タイプ	6号機・AT
純増速度	約8.7枚/G

■スペック

設定	CZ+直撃AT	機械割
設定1	1/511	98.3%
設定2	1/508	99.2%
設定3	1/496	100.8%
設定4	1/421	107.0%
設定5	1/286	110.2%
設定6	1/237	112.9%

6号機初となる花の慶次スロットです。千円あたり51G超と抜群のコイン持ちから察せられるように、出玉推移は6号機初頭によく見られたマイルドな部類。

5号機からの出玉規制直後の作品ゆえ致し方ない部分もあるとはいえ、それでもAT中の増加速度も8.7枚と抜群に速く、武威ポイントがある限りATが続くといった仕様であるため、一度ATに入れてしまえばそれなりにまとまった獲得枚数が見込めるバランスでした。

戦国パチスロ花の慶次～天を穿つ戦槍～剛弓ver.｜2019年1月

■戦国パチスロ花の慶次～天を穿つ戦槍～剛弓ver.

導入開始日	2019年1月7日
タイプ	5.9号機・ART
純増速度	約2.0枚/G

■スペック

設定	ART初当り	機械割
設定1	1/692	98.2%
設定2	1/691	99.3%
設定3	1/683	100.8%
設定4	1/677	102.1%
設定5	1/669	104.0%
設定6	1/664	105.3%

AT関連の性能が大幅に制限された5.9号機時代の一台。そのため、ART確率や機械割などスペックは大幅にダウンしております。天井に関してはもちろん非搭載。

機種名に「剛弓ver.」と如何にも強そうな言葉が入っていますが、前作の『戦国パチスロ花の慶次～天を穿つ戦槍～』と比べてファンには肩透かし感を与える印象が強く、目立った活躍がないまま消えていった悲運のマシンとなりました。

戦国パチスロ花の慶次～天を穿つ戦槍～｜2017年8月

■戦国パチスロ花の慶次～天を穿つ戦槍～

導入開始日	2017年8月
タイプ	5.5号機・ART
純増速度	約2.0枚/G

■スペック

設定	ART初当り	機械割
設定1	1/431.3	98.5%
設定2	1/419.7	99.2%
設定3	1/398.7	100.7%
設定4	1/357.3	103.3%
設定5	1/330.1	107.0%
設定6	1/306.3	110.1%

1Gあたり約2枚で増加していくARTが出玉エンジン。ARTはゲーム数不定で1セットあたり平均約50G、最大100Gで継続し、所定の抽選とARTストックの2段構えでセット継続を伸ばしていく仕様です。

ART開始時は赤7の並びに注目。左3連赤7から「K」の形で揃えば、特化ゾーンである「悪鬼羅刹」からスタートし、大爆発のチャンスとなります。

戦国パチスロ花の慶次〜戦極めし傾奇者の宴〜｜2015年10月

■戦国パチスロ花の慶次〜戦極めし傾奇者の宴〜

導入開始日	2015年10月
タイプ	5号機・ボーナス+ART
純増速度	約1.6枚/G

■スペック

設定	ビッグ	REG	極ビッグ	ART初当り	機械割
設定1	1/704.7	1/712.3	全設定共通 1/32768	1/549.5	96.8%
設定2	1/689.9	1/697.2		1/547.1	99.2%
設定3	1/675.6	1/682.7		1/509.7	102.9%
設定4	1/662.0	1/668.7		1/479.8	105.8%
設定5	1/648.9	1/655.4		1/446.3	109.8%
設定6	1/636.3	1/642.5		1/412.7	112.7%

前作では一旦ATのみのタイプとしたものの、本機では初代のスペックを継承。ボーナスとARTのコンビネーションで出玉を増やしていく、オーソドックスなART機です。ボーナス分を考慮するとART中の増加速度が平均2.0枚程度になります。

そのため、瞬間的な増加速度が高いビッグやREGのヒキが強いと思いがけない破壊力を見せることがあり、ART自体の継続もさることながら、ボーナスの絡み具合も重要になってくるのが特徴です。

プレミアム的存在の「極ビッグ」は1/32768という超低確率ながら、当選すれば純増204枚に加え、最強特化ゾーン「天武の極」まで確定。設定不問で逆転一発を狙えるトリガーとなっています。

戦国パチスロ花の慶次～これより我ら修羅に入る～｜2013年9月

■戦国パチスロ花の慶次～これより我ら修羅に入る～

導入開始日	2013年9月
タイプ	5号機・AT
純増速度	約2.8枚/G

■スペック

設定	ART初当り	機械割
設定1	1/298	97%
設定2	1/282	99%
設定3	1/269	101%
設定4	1/252	104%
設定5	1/238	107%
設定6	1/205	112%

戦国パチスロ・花の慶次の第二弾。リール右側にある保留玉が特徴的でゲーム性に大きく絡んできます。レア役などで保留玉の格上げしていき、ATや傾奇ブレイクを目指していく…というのが一つのAT突入ルートです。

もう一つはゲーム数。通常時は通常A、通常B、天国のモードで管理され、特定のゲーム数でATがヒットしやすいなど、メリハリを持ってプレイすることができるでしょう。

戦国パチスロ花の慶次～天に愛されし漢～｜2012年11月

■戦国パチスロ花の慶次～天に愛されし漢～

導入開始日	2012年11月
タイプ	スマスロ・AT
純増速度	約1.7枚/G

■スペック

設定	赤7ビッグ	白7ビッグ	REG	極ビッグ	ART初当り	機械割
設定1	1/1214	1/910	1/712.5	全設定共通 1/32768	1/532	97.1%
設定2	1/1170	1/886	1/697.0		1/478	98.7%
設定3	1/1130	1/862	1/682.5		1/480	101.6%
設定4	1/1111	1/851	1/655.5		1/408	104.8%
設定5	1/1092	1/840	1/630.0		1/415	109.2%
設定6	1/1074	1/830	1/585.0		1/347	115.4%

パチンコの花の慶次がパチスロでも大暴れ！？

2012年ももう終わろうかという頃、パチスロは規則改正の余波を引きずり続けて盛り上がりに欠ける中、ようやくサミー製の「交響詩篇エウレカセブン」が切り拓いた新時代のボーナス+ARTのジャンルに賑わいを見せていました。そんな折にパチンコを席巻した前田慶次が推して参るといった形でセンセーショナルなデビューを飾ったのが本機となります。

エウレカセブンとよく似た役構成、ゲームフローではありながら、もう一段上の進化を披露。プレミアム的存在の極ビッグを採用し、1度に3桁ゲームが必ず上乗せしていくという上乗せ特化ゾーン「天武の極」がプレイ意欲を刺激します。

機械割に関しては、主に低設定域でメーカー発表値よりも何故か辛くなってしまうという事態でしたが、設定5、6なら問題はなし。その人気の高さに惜しげもなく高設定を投入することで応えるホールでは長い期間、人気を博しました。この成功によって、以後もパチスロでの花の慶次が作られていくという流れになります。

まとめ

簡単ではありますが、以上がパチンコとパチスロの主だった『花の慶次』作品の紹介となります。

ニューギンとしてはこのコンテンツに大変な敬愛を持っているようで、それは毎年8月7日を「花慶の日」と定め、ファン感的なイベントを行うほど。8/7にはホールに設置されている花の慶次シリーズに座ってみると良い事があるかもしれません。

そんな花の慶次は、意欲的に新機種が発表されていっているのですが、2025年7月22日以降に「デカスタ」ことデカいスタートチャッカーを採用し、出玉性能面では最新のLT3.0プラスに対応した『デカスタe花の慶次～傾奇一転』の設置が始まる予定です。

数ある花の慶次シリーズの中に新たなムーブメントを巻き起こせるか注目してください。

上の人（uenohito）

今回の記事を書いた人

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